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老後に家を売る

昔は家は「一生もの」「一度、買ったら一生涯住み続ける」というのが一般的でした。

最近では途中で買い替える、老後に家を売って住み替えるというのも増えてます。

老後の家の住み替え、家を売ることにはメリット・デメリットがあります。
そして、自宅売却の流れなどを解説していきます。

老後に家を売るメリット

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老後に家を売るという選択肢には良いと思える面と悪いと思える面があるので、まずはメリットについて解説します。

老後に家を売るメリットとして考えられているのが次のことです。

  • 老後の生活資金が手に入る
  • 終活の一環として
  • 今より利便性の高い場所、広さを選べる
  • バリアフリー・安全な住居に住み替えできる

老後の生活資金が手に入る

「老後資金2,000万円」というニュースが話題になりましたが、老後の生活資金を不安に思う方は多いと思います。年金だけでは不安・・
自宅が持ち家なら売却して、賃貸などに住み替えれば、まとまった老後用の資金が手に入るので生活にゆとりと安心が持てるとなります。

持ち家を手放すことで、固定資産税や都市計画税などの税金がかからなくなります。
土地の価値が高いところでしたら、老後の生活に不便な家でも高い税金がかかっている可能性が高いです。多額の税金などの無駄な出費を減らして、老後の生活を豊かにできる可能性があります。

終活の一環として

老後に不動産を売却しておくことで、相続に関するトラブルを減らせる可能性が高まります。

不動産の相続は、現金と違って分割しにくいため、複数の相続人がいると相続トラブルになることが多いです。

所有者がいる間に売却して現金化しておくことで不動産がなくなり、相続する財産が現金になるため、平等に分けやすく、トラブルを回避することができます。

相続人が何人もいる場合は、トラブル回避のためにも売却を検討されるのも良いでしょう。
ただ売却に関しては売却を依頼する業者の選定には十分な検討が必要です。
信頼のおける業者探しが重要です。扱う金額も大きいので悲しいことですが詐欺まがいのことをする業者の存在があるのも事実です。


利便性に優れた場所へ住み替えができる

老後、家を売却することで、高齢者に合った利便性に優れた場所へ住み替えができます。

高齢者となると足腰が弱くなり、古い家は階段が急だったり、段差が多い家の場合が多いです、段差あって、つまずいてケガをするリスクなどが高まります。

アフタースタイルに合った間取りや段差の少ない家に引っ越すことで安全に老後を過ごすことがで切るようになります。

出来れば、スーパーや病院など生活する上で欠かすことのできない施設が徒歩圏内にあるとが良いです。
これらのことは資産の面でも有効で利便性が良い=資産価値が高いとなります。
今よりも資産価値の高い場所への住み替えができます。

また、近年は高齢者ドライバーによる事故が多発しています。免許書の早期返納を考えるには周辺環境の整った地域へ引っ越すことが一番です。
車を運転する必要性がなくなるので、未然に事故を防ぐことができます。
不便な無場所に住み続けるから車が必要となります。

さらに、現役時代の家族構成に合わせて建てられた家が多く、大きくて部屋数の多い家からアフターライフにあった家に引っ越せば、掃除や管理(メンテナンス)が楽になり、断熱の良い家は光熱費の削減にもつながります。

老後に家を売るデメリット

今、住んでいる家を売却するとメリットだけでなく、リスクも伴ってきます。

一番は住み慣れた場所を離れることです。

・環境の変化
・思ったような価格で売れない

買い替え後、賃貸住宅を選択すれば

・高齢者は賃貸住宅が借りにくい
・家賃が発生、 家賃を支払わないといけない

などがあります。

環境の変化がストレスになる

老後に引っ越しをすると、生活環境が大きく変化します。それが大きなストレスとなり心身に大きな負担をかけることとなります。認知症の原因の中には脳の疾患とともにストレスも言われてます。
住み替えについては十分に検討が必要です。

また、売却には多くの手続きが必要とします。
新居探しや、荷物(家財の不用品)の処分、ライフラインの移転手続きなどすべきことがたくさんあります。

一度、住んでいる家を売却してしまうと、その家には戻れなくなってしまいます。
売却を検討するには、引っ越し先の環境をしっかり把握しておくことが大切です。
無理な決断は良くないです。

思ったような価格で売れない

日本では、不動産は築年数が経つにつれて資産価値がどんどん低くなります。とくに建物は極端に評価が下がります。(土地の方は場合によると値上がりということもありますが・・)
そのため、長年住んでいた家の売却価格が思っていたよりも安い場合があります。
査定をするとほぼ土地代だけの価値ということもあります。

利便性が良く、人気なエリアにある物件の場合は、査定価格が高い傾向にありますがそうでないと期待はできません。

また、住宅ローンやリフォームローンのの残債がある場合は、査定を受けて売却価格でローンがすべて返済できるかを確認しなければいけません。

住宅の築年数が経ち、立地があまり良くない物件だと、老後の生活資金に充てるほどの利益を得ることは難しいということもあり得ます。

所有の不動産を売却だけが良いと決め付けずに様々な利用法を相談できる相手を探すことが重要となります。

買い替え後、賃貸住宅を選択すれば

高齢になるにつれて賃貸の審査に通りにくくなる傾向があります。そのために思い通りの家を借りることが難しくなってきます。
認知症による事故や一人暮らしだと孤独死などのリスクを理由に賃貸住宅への入居を断られる場合が出てきます。

自宅を売っても住み続けられる!! リースバックなど誘いも多いですが、よく検討が必要です。
手元にある程度のお金は入りますが、家賃が発生します。
家賃を払い続けられるかが問題となります。
また、買取の査定が低く、家賃は高いなどのトラブルも発生してます。
契約する際は十分に検討下さい。